失敗のない借用書の書き方|無料Wordテンプレートをダウンロード

失敗のない借用書の書き方

借用書

 

覚えておかなければならない9つの項目があります。これがなければ「メモ程度」として扱われる可能性もあるため必ず記載しておかなくてはなりません。また、借用書とは借りる側の視点で書くものです。

 

@表題 借用書であるということを明記します。
A借用金額 後々の利息等を加算せずに貸した金額である元金を記述します。
B利息の取り決め

利息つまり金利はいくらになるのかを明記します。この時、利息を取らないとしても無利息であることを明記します。
利息の取り決めを明記しなかった場合、無利息の扱いになります。また利息を約束しても実際にその利率を決めていなかった場合、年5%になります。(民法第404条)

C返済期日 返済までの期間を明記するのではなく、何年何月何日までにと明記します。この期日が明記されていない場合は、返済の請求は貸した側の自由で行うことになりますが、急な返済催促はトラブルのもとになりかねません。
D返済方法 貸主に持参して手渡しとするのか、もしくは振り込みによる返済とするのかを明記します。記載されていなければ持参での返済です。
E金銭受領 お金を貸した、ではなくお金を借りたという借主視点での明記です。
F金銭受領日 貸したお金を借主が受け取った日を何年何月何日と明記します。
G借主の住所氏名と押印 借主の住所、氏名と印鑑です。シャチハタではない印鑑を使用します。
H貸主の氏名 貸した自分の氏名を明記します。

 

書き方に注意!

証拠にもなり得る重要な証明書です。そのため当人同士が理解していればいいものではなく第三者が見ても明確にならなくてはなりません。

 

  • 金額の書き足しができないように、金額の頭には「金」を書く。
  • 一は棒を一本足すだけで二になります。改ざんを防ぐために画数の多い数字を使用します。一は壱、二は弐、万は萬です。
  • 10万円の場合には拾萬円ではなく、壱拾萬円です。
  • 数字は常に漢数字を使用します。

 

借用書のテンプレート

まずは実際の借用書テンプレートを使ってどのように書くのかを見てみましょう。明記する場所、書き方がわかります。

 

 

自由にお使いいただける借用書のひな形です。重要な9つすべての項目を使っています。

 

借用書のテンプレートをダウンロードする(Word13KB)

 

知っておきたい「念書」の意味

一筆書いてもらう、念書を書いてもらう、そのように使っている言葉ではありますが、誓約書としても使われています。証拠書類になるかといえばその限りではないものの返済が遅れたときには一筆書いてもらうとよいでしょう。

 

借用書は後々のトラブルを防ぐ効力となる

金銭の貸し借りはトラブルの元。それは消費者金融や銀行などの金融機関から借り入れる場合だけではなく、個人間の貸し借りにもいえることです。むしろ個人間での貸し借りこそ危険なものです。

 

  全事件 民事・行政事件 刑事事件 家事事件 少年事件
平成23年 4059782 1985305 1105826 815523 153128
平成24年 3798126 1707715 1098989 857237 134185
平成25年 3614236 1524023 1050716 916409 123088
平成26年 3494100 1455716 1018673 910687 109024
平成27年 3529977 1432279 1032791 970018 94889

 

全裁判所の全新受事件の推移です。ダントツで民事、行政事件が多いことがわかります。民事とは、生活関係に関する事柄の事件でありお金の貸し借り、雇用問題、知的財産権などがあります。お金のトラブルは非常に多いことがわかる統計です。個人間では解決のめどをつけることができずに法廷での決着をつけなければならないのは珍しいことではないのでしょう。

 

口約束ほど危険なことはありません。書面の取り交わしがあってはじめて後々のトラブルを防ぐ効力になりえます。借用書、そして返済が遅れたときに取り交わす念書、これらは証拠としての威力を発揮するものです。