サラ金とは?街金や消費者金融との違い

サラ金とは?

皆さんは「サラ金」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。

 

  • 怖い取り立て
  • 高金利
  • サラ金地獄

 

このようにマイナスのイメージ、ネガティブなイメージを多くの方が持たれるのではないでしょうか。一方「サラ金」を利用されている方、利用された方も多くおられると思います。

 

「サラ金」は「サラリーマン金融」の略で、現在では「消費者金融」を指すといわれています。戦後の混迷期から回復した日本経済は、1960年代頃から一般個人を対象とした金融業が登場しました。

 

この頃は「団地金融」「勤人信用貸」と呼ばれており、その名の通り「団地に居住する勤務人に対しての信用貸し(無担保でお金を貸す)」を業務として行っていました。

 

1970年に入って、無担保個人ローンの金融業もますます盛んになり、サラリーマンを貸出対象としていたことから「サラリーマン金融」略して「サラ金」の名称が普及するようになります。

 

また市街地(街中)に営業所があったことから「街金」とも呼ばれるようになっていました。

 

1980年代には、社会の多様化に伴い、女性(OLや主婦)や自営業者の利用も多くなってきました。一方、この頃から過剰な貸付や高利が大きな社会問題となってきたことから「サラ金地獄」という言葉が使われるようになります。

 

「サラ金」のイメージがダウンしてしまったことに対して、代わって「消費者金融」の名称の使用を金融業界全体で推し進めていきます。

 

2000年代に入っても、社団法人神奈川県貸金業協会が当時の会長・吉野英樹の会長声明で「サラ金と呼ばない」と求めており(2005年)、「サラ金」の名称の払拭に努めています。

 

消費者金融とは?

 

では「消費者金融」とは、現在ではどのような金融機関を指すのでしょうか。

「消費者金融」とは、一般消費者に対して無担保融資を提供する貸金業者のことを指します。

 

小口融資が中心ですので、借入可能金額は10万円から最高で500万円が中心となっています。

ただし最近では、800万円代、中には1,000万円規模の高額融資を提供する消費者金融も登場しています。

 

対象者は一般消費者となっていますので、事業性融資(法人や個人事業者の事業資金)では利用できません。ただし最近では自営業者向けや法人融資のビジネスローンを取り扱う消費者金融も登場しており、多様化が進んでいます。

 

消費者金融の最大の特徴は「手軽さ」でしょう。

審査スピードも早く、多くの消費者金融が「即日融資可能」を宣伝しています。審査基準も銀行融資に比較してそれほど厳しくなく、申込方法もインターネットを中心に豊富で、非常に手軽にお金を借りる手段といえるでしょう。

 

対して金利は銀行融資よりも高めの設定となっています。

 

そのため手軽に利用できるからといって、借りすぎには注意しなければいけません。消費者金融各社は「ご利用は計画的に」というフレーズで宣伝しています。利用の前には念密に返済計画を立てるようにし、なるべく早めに返済できるようにしていきましょう。

 

消費者金融は安心できる?

「サラ金」が「消費者金融」に変わったといっても、やはりマイナスのイメージはなかなか払拭できていないのが実情です。

 

「高金利」「過剰貸付」「過剰取立」といったマイナスのイメージがまだまだ金融業界に根強く残っています。

 

いざお金を借りたいと思っても、やはり「怖い」と感じて抵抗感を覚える方も多いでしょう。現在の金融業界では法律の整備や規制の強化により、業務内容を含めて非常に消費者にとって安全に改善されています。消費者金融各社の社員教育も行き届いており、相談にも丁寧に応じてくれます。

 

CMなどでも有名タレントを起用して、クリーンなイメージを打ち出しています。そのため、現在では消費者金融は安心して利用できる金融機関といえるでしょう。

 

4月 5月 6月 7月 8月 9月

3件

6件

5件

5件

9件

4件

10月 11月 12月 1月 2月 3月

5件

9件

12件

1件

8件

6件

 

この表は平成28年度に日本貸金業協会相談窓口「貸金業相談・紛争解決センター」に寄せられた苦情件数です。消費者金融の新規申込数は毎月10万人以上だといわれています。そのうち審査通過数は5万人程度といわれていますが、苦情件数は非常に少ないといえるでしょう。

 

消費者金融の金利の上限

消費者金融を利用する際、一番気になるのが金利でしょう。いくら安心して利用できると説明しても、上限金利がどのように制限されているのか知っておかなければ、安心できないというものです。

 

消費者金融の上限金利は「利息制限法」という法律で定められています。利息制限法では、契約金額に応じて以下のように上限金利が制限されています。

 

  • 契約金額10万円未満→年利20.0%
  • 契約金額10万円以上100万円未満→年利18.0%
  • 契約金額100万円以上→年利15.0%

 

以前はこの上限を上回る金利(いわゆるグレーゾーン金利)で営業を行っていた消費者金融も多く存在していました。

 

 

しかし現在ではグレーゾーン金利での貸出は禁止されており、この上限金利での契約を行った金融業者には刑事罰則(5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金)が科せられることもあります。


 

消費者金融の貸出額の制限

上限金利の制限に合わせて、消費者金融では貸出できる上限金額も決められています。消費者金融などの貸金業者が貸付できる上限の総額は「年収の3分の1」と定められています。これは2010年6月の完全施行された「改正貸金業法」の中の「総量規制」に基づく規制です。

 

総量規制は、これまで大きな社会問題となっていた過剰貸付や多重債務問題に対する施策として導入されました。総量規制の対象となる金融業者は、他社を含めて年収の3分の1を超える金額の貸付が禁止されています。

 

例えば申込者の年収が600万円であった場合、貸金業者からの借入はその3分の1にあたる200万円までに制限されることになります。当然、消費者金融などの貸金業者は申込者の年収と他社借入状況を調査する必要があります。

 

それによって申込金額や融資金額が総量規制の金額(年収の3分の1)を上回らない融資を行うことが義務つけられています。

 

サラ金の取り立ての規制

サラ金(消費者金融)で借りたお金は必ず返済しなければいけません。しかし長い返済期間の間には何が起こるかわかりません。当然の病気や怪我、失業、会社の倒産などで返済できなくなった場合、強圧な取り立てに怯えるのではないかと不安に感じる方も多いでしょう。

 

大勢のサングラスの男性が自宅や勤務先に押しかけ、家財を壊し、近所に怒鳴り散らす。娘を借金の質にとられ、挙句の果てに一家心中……。ここまではさすがに任侠映画の見すぎかもしれませんが、やはり取り立てに不安を覚える方も多いでしょう。

 

サラ金(消費者金融)の取り立て方法も、きちんと法律で定められています。

貸金業法第21条には「取り立て行為の規制」という項目が設けられており、私生活や仕事の妨げになるような取り立てが禁止されています。これに違反した取り立てを行った金融業者には、営業停止などの罰則が科せられるようになっています。

 

主な禁止取り立て行為は以下の点です。

 

正当な理由がないのに、午後9時〜午前8時以外の時間に債務者に電話をかけたり、FAXを送ったり、自宅を訪問すること

真夜中や早朝に取り立てを行うことを禁止しています。なお、ここで指す「債務者」には借入人だけでなく保証人も含まれます。「正当な理由」とは、債務者や保証人との連絡が取れないケースなどを指しています。自宅や携帯に電話をかけたり、自宅を訪問しても全く連絡が取れない場合などが当てはまります。

正当な理由がないのに、債務者の勤務先やその他 自宅以外の場所へ電話をかけたり、FAXを送信したり、訪問したりすること

債務者との連絡が一切取れないなどの事情があった場合には、勤務先へ電話を行うことも認められています。しかし債務者以外の方に迷惑をかけたり、債務者の借金についての情報を知らしめる行為はすべて禁止されています。

債務者から、訪問に対して退去するように意思表示されたにもかかわらず、退去しないこと

自宅に取り立てで訪問することは禁止されていません。しかし「帰ってください」と主張されたのに帰らない行為は違法です。

張り紙や立て看板やその他の方法で債務者の借入れに関する事実や私生活に関する事実を債務者以外に明らかにすること

債務者の借金やプライベートについての情報を債務者以外の方に知らしめる行為が禁止されています。

債務者に対して、債務者以外の者からの借入れ等の方法で返済資金を調達するように要求すること

債務者に対して「自宅を売って返済しろ」「他社で借りてでも返済しろ」などと強要することが禁止されています。

債務者以外の者に対して、債務者に代わって返済するよう要求すること

返済の義務を負うのはあくまで債務者(および保証人)のみです。ただし債務者の家族などが自主的に借金を肩代わりすることは認められます。この点に悪徳金融業者はつけこんできます。債務者の妻や夫、兄弟などに「あなたが代わって返済してください」と強要してくるのです。このような行為が禁止されています。

債務者が債務の整理を弁護士等に依頼した旨の通知をうけたにもかかわらず、債務者に対して返済を要求すること

債務者が借金の整理を弁護士などに依頼すると、その旨の通知(受任通知)が金融業者に発送されます。受任通知を受け取った後は、一切の取り立て行為を行うことができなくなります。

 

万が一、以上のような取り立て行為を受けた場合は、違法行為に当たります。
弁護士などの法律の専門家や消費生活センターなどに相談して対応しましょう。

 

闇金には注意!!

一方「闇金(ヤミキン)」と呼ばれる貸金業者には注意しなければいけません。「闇金」とは「闇金融」の略語で、貸金業者として正式に登録を行っていない貸金業者を指します。金利や貸出条件の法律も遵守しませんので、違法な高利で過剰貸付を行います。

 

以下に消費者金融とヤミ金の違いをまとめてみました。

 

消費者金融

  • 内閣総理大臣または各都道府県知事の許可を得た登録貸金業者である
  • 金利や融資金額などの貸出内容は法律を遵守(貸金業法、出資法、利息制限法など)
  • 督促方法なども法律を遵守

闇金

  • 内閣総理大臣または各都道府県知事の許可を得ていない
  • 金利や融資金額などの貸出内容は法律を遵守しない
  • 督促方法なども法律を遵守しない

 

消費者金融は貸金業法をはじめとする法律に則った営業を行っていますので、金利なども法律の範囲内で利用することができます。しかし闇金は、元々法律を無視していますので、高利の貸付や違法な取り立てを受けることになります。

 

闇金の手口

闇金はその名の通り「闇」の金融業者です。法律など度外視で営業を行っており、一度利用してしまうと抜け出せない、それこそ「地獄」に陥ってしまいます。その主な手口は以下の通りです。

 

甘い勧誘

「お金を借りたい」という消費者心理を巧みについてきます。

  • ブラックでもOK!!
  • 無審査でお貸しします!!
  • 他社で断られても融資します!!

このような甘い宣伝を行っている貸金業者には要注意です。

 

高い金利

闇金は法律を守りませんので、当然貸出金利の上限も法律を守りません。よく聞くのが「トイチ」と呼ばれる「10日で1割」の利息を請求する貸出です。

 

最近では「トサン(10日で3割)」や「トゴ(10日で5割)」の利息を請求する闇金も登場しています。

 

常識外の取り立て

支払が1日でも遅れると、社会常識を外れた取り立てを行います。夜中に何度も電話をかけて、自宅に強引に押しかけて大騒ぎするといった、先に説明した法律で禁止されている取り立て行為も当たり前に行ってきます。

 

闇金は意外と身近な存在です。雑誌やスポーツ新聞などに広告を掲げ、ポストにチラシを投函しています。如何にも安全な金融業者であるかのようにダイレクトメールで勧誘し、親切で安全な金融業者を装っています。

 

「いかにも闇金」であるかのような営業を行っていると、申込を行おうとする方はいませんので、闇金とわからないように営業しているのです。お金を借りたいと思っても、絶対に闇金に手を出すのはやめましょう。

 

 

闇金の中には「闇金に注意してください」という広告を出しておきながら、実はその会社が闇金であるという先も登場しています。また闇金の多くが暴力団関係者が出入りしている貸金業者ですので、絶対に関係を持たないようにしましょう。


 

怪しい貸金業者を見つけたら、まずは金融庁のホームページで登録貸金業者であるかどうかを確認してみましょう。万が一闇金の被害にあった際は、弁護士などの法律の専門家に相談するようにしましょう。

 

クレジットカードの現金化

「闇金」の手口の一つに「クレジットカードの現金化」があります。最近ではインターネットでも当たり前のように紹介されていますが、ほとんどの先が「闇金」と呼ばれる金融業者です。

 

一般的にクレジットカードには、普段のショッピングで利用する「ショッピング枠」と、直接現金を借入する「キャッシング枠」が設定されています。

 

「ショッピング枠」は、本来商品やサービスに対しての代金を後払いする目的で使用されるものです。しかし「ショッピング枠」を利用して現金を入手する方法が生み出されてしまったのです。

 

それが「クレジットカードの現金化」と呼ばれる手法です。

 

クレジットカードの現金化には、主に次の2通りの手法があります。

 

ほとんど価値のない商品を購入させ、その代金の何割かをキャッシュバックする手法

クレジットカードのショッピング枠を使用して、商品を購入させた後、金融業者がその商品を購入代金の何割かで買い取り、その代金の何割かをキャッシュバックする手法です。

 

例えば50万円のCDROMを購入させ、その後金融業者は購入者に40万円をキャッシュバックします。利用者には現金40万円が手に入りますが、その後クレジットカード会社から50万円の支払請求が行われます。ところが購入したCDROMはほとんど価値のないものであり、利用者は10万円損をしたことになります。

 

自社の商品を購入させ、手数料を差し引いた金額で買い取る。

クレジットカードのショッピング枠を使用して、自社商品を購入させまた後、その商品を購入代金の何割かで買い取る手法です。

 

例えば50万円のパソコンを購入させ、そのパソコンを40万円で買い取りします。利用者には現金40万円が手に入りますが、その後クレジットカード会社から50万円の支払請求が行われます。パソコンは手元に残らず、利用者は10万円損をしたことになります。

 

いずれの方法も「40万円を借入して10万円の利息を支払った」ことになります。
これは年率で換算すると25%にもなります。当然、通常の金銭契約ではこの年率は違法です。

 

サラ金(消費者金融)で借入ができない方にとって、このようなクレジットカードの現金化は一見魅力的な商法に思えるかもしれません。しかしクレジットカードの現金化は違法行為であり、実際取扱業者が逮捕されている事例もたくさんあります。

 

クレジットカードの現金化を取り扱う金融業者は、闇金などの違法業者であり、たくみな勧誘に誘われないように注意しなければいけません。また利用する側にも、次のような様々な問題が発生します。

 

横領・詐欺行為になる

クレジットカードで購入した商品は、代金が完済されるまでクレジットカード会社に所有権がありますので、購入商品を転売する行為は横領罪に問われる可能性があります。またクレジットカードの現金化は、クレジットカード会社から現金を搾取する行為として詐欺罪とみなされることもあります。

 

自己破産手続きなどの免責事由になる

クレジットカードの現金化は、自己破産手続きなどで免責事由に該当することになります。万が一クレジットカード利用の代金が支払うことができなくなった場合、自己破産などで整理できず、最後まで返済を行う必要があります。

 

カード利用規約違反

クレジットカードの利用規約には、通常、換金目的でのショッピング枠の使用を禁止しています。そのため利用停止や会員資格停止事由となることになるだけでなく、利用規約違反として違約金を請求されることもあります。

 

クレジットカード会社各社は、利用者に対してクレジットカードの現金化を利用しないように徹底しています。

クレジットカードの現金化を取り扱う金融業者は闇金であり、行為自体が違法行為であることを認識し、決して利用しないようにしましょう。

 

銀行カードローンと消費者金融の違いは?

一番身近な金融機関である銀行。多くの銀行で、消費者金融と同様に個人向けのカードローンを商品化しています。同じ個人向け小口融資であるカードローンには違いないのですが、銀行カードローンと消費者金融の違いはどこにあるのでしょうか?

 

金利

一般的に「銀行カードローンは金利が低い」「消費者金融は金利が高い」といわれています。銀行カードローンの標準的な上限金利は「15.0%」です。これに対して消費者金融の標準的な上限金利は「18.0%」となっています。

 

カードローンの適用金利は申込後の審査により異なりますので一概に比較はできません。しかしこの上限金利を比較した場合、やはり銀行カードローンが金利が低めであるといえるでしょう。

借入限度額

消費者金融に比較して銀行カードローンは高額融資可能な商品が多くなっています。標準的な消費者金融の借入限度額は「500万円」程度です。これに対し銀行カードローンでは「800万円程度」の商品が多くなっています。

 

中には1,000万円を超える高額融資が可能な商品も登場しています。誰もが高額融資を受けることができるわけではありませんので、この点も一概に比較はできません。しかし商品の比較では、やはり銀行カードローンが借入限度額が高額であるといえるでしょう。

 

また消費者金融は「総量規制」の対象となっています。総額が年収の3分の1以上の借入は法律で制限されています。銀行カードローンは法律上は総量規制の対象外です。

 

ただし最近では銀行カードローンにおいても年収の3分の1以上の借入を受付しないという銀行も増えています。

 

審査基準

一般的に「銀行カードローンは審査が厳しい」「消費者金融は審査が緩やか」といわれています。銀行は顧客から預金を預かり、その資金を貸金として運用しています。お客様の大切なお金を預かっていますので、カードローンなどの融資審査では基準を厳しくして、貸倒を引き起こさないようにする必要があります。

 

銀行のカードローンの審査合格率は30%〜40%といわれています。これに対し消費者金融の審査合格率は40%〜50%であるといわれています。

 

審査についても申込者の状況で異なりますので、一概に比較はできませんが、全体的に合格しやすいのは消費者金融であるといえるでしょう。

 

参考:各社審査通過率

金融機関 期間 審査通過率
アコム 2017年5月 50.2%
プロミス 2017年3月 42.4%
新生銀行レイク 2017年1月〜3月 36.3%

 

審査スピード

多くの消費者金融では「即日融資」に対応しています。その名の通り、申込を行ったその日に融資を受けることができます。一方、銀行カードローンでも最近は即日融資に対応した商品も登場していますが、まだまだ全体的には少ないのが実情です。審査スピードの点では消費者金融がすぐれているといえるでしょう。

適用法律

銀行カードローンと消費者金融では、適用される法律も異なります。

  • 消費者金融→貸金業法
  • 銀行カードローン→銀行法

 

このように銀行カードローンと消費者金融では同じ無担保カードローンでも違いがたくさんあります。ただしあくまで利用者の状況、申込者の状況により対応も異なりますので一概にどちらが有利とはいえません。

 

大切なのは自分の状況をよく把握して、最適な商品を選択することなのです。

 

銀行カードローンと消費者金融の関係

これまで述べたように銀行カードローンと消費者金融では、商品の特性などが異なっています。利用する側としてはその特性を理解したうえで、自分の状況などに応じた先を選択するようにしなければいけません。

 

そのような中で、銀行カードローンと消費者金融の関係でぜひ知っておいて欲しいことがあります。

 

それは多くの銀行カードローンは消費者金融を「保証会社」としているという点です。

 

「保証会社」とは万が一利用者が返済不能になった際に、債務者(利用者)代わって債権者(この場合は銀行)に対して返済を行う会社を指します。

 

「代わって返済を行う」ということを「代位弁済」といい、代位弁済により債権が保証会社に移行し、以後は債務者と債権者(保証会社=消費者金融)との話し合いで返済を行うことになります。

 

その代わりに保証会社は主債権者(この場合は銀行)から、債権額に応じて一定の「保証料」を受けとっています。

 

かつての銀行融資は大口の法人融資が中心でした。しかしバブル経済崩壊以後の不動産の大幅下落に伴い、大口法人融資が焦げ付くという問題が生じました。景気の回復に伴い不良債権問題はひと段落しましたが、銀行の収益確保の必要性から一定の収益を見込める個人融資の分野への進出が課題となったのです。

 

同時に社会情勢の変化により、個人融資の需要が高まってきた背景もあります。男性サラリーマンだけでなく、女性や個人事業主などの消費性資金ニーズに対応する必要が生じてきました。しかしこれまで法人融資を主流としていた銀行は、個人融資、特に無担保ローンの分野に関するノウハウが不足してしました。

 

そこで個人向け無担保ローンを中心として営業していた消費者金融を、銀行グループに取り込むとともに、審査や商品に関するノウハウの蓄積を図ったのです。

 

その結果、銀行カードローンについては消費者金融が保証会社として商品展開するケースが増えてきました。よく消費者金融のフレーズに「〇〇銀行系列」となるのは、その典型的なケースです。

 

消費者金融は万が一の際には、銀行に対して代位弁済を行わなければいけません。そのためにも当然申込者に対して審査を行う必要があります。申込者側からすれば、銀行だけでなく消費者金融の審査にも合格する必要があります。

 

この点も銀行カードローンの審査が全体的に厳しいというひとつの要因となっています。以下は主な銀行カードローンとその保証会社である消費者金融を示しています。

 

銀行カードローン 保証会社
三菱東京UFJ銀行 アコム
三井住友銀行 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)
セブン銀行 アコム
オリックス銀行 オリックス・クレジット株式会社/新生フィナンシャル株式会社
新生銀行カードローン レイク 新生フィナンシャル
じぶん銀行 アコム株式会社
ジャパンネット銀行 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)
ソニー銀行 新生フィナンシャル
りそな銀行 オリックス・クレジット
横浜銀行 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)
常陽銀行 アコム
北海道銀行 アコム
北洋銀行 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)
静岡銀行 新生フィナンシャル

 

ここで注意しなければいけないのは「銀行と消費者金融の利用者の審査情報が共有される」という点です。

 

例えば「三菱東京UFJ銀行」のカードローンを申し込んだ場合、その保証会社である「アコム」でも審査が行われ、その結果両者で情報が共有されるということです。

 

万が一「三菱東京UFJ銀行」のカードローンで審査に合格できなかった場合、その後で「アコム」に申し込んでも審査に合格できない可能性が高い、ということになります。また「セブン銀行」「じぶん銀行」のカードローンも、保証会社は同じ「アコム」です。

 

つまり「三菱東京UFJ銀行」のカードローンで審査に合格できなかった場合、同じ保証会社である「セブン銀行」「じぶん銀行」のカードローンだけでなく、「アコム」の審査にも合格できない可能性が高いということに注意しなければいけません。

 

銀行カードローンの審査の場面では「保証会社が合格できれば問題なし」と考える場面もあります。

 

つまりどちらかといえば「保証会社である消費者金融の審査が重要視される」傾向にあるのです。

逆にいえば保証会社である消費者金融が合格としなければ、銀行自体も不合格とする可能性が高いということです。この点にも注意して、銀行カードローンがどの保証会社となっているのかも知っておくようにしましょう。

 

消費者金融の「無利息サービス」

消費者金融の金利は、銀行カードローンに比較すると高めの設定となっています。しかし消費者金融には、銀行カードローンでは見かけないサービスもあります。

 

そのひとつが「無利息サービス」です。

 

その名の通り、一定期間無利息で借入を利用できるサービスです。

 

消費者金融の無利息サービスの多くは「初回利用者」に対するサービスです。初めて利用される方に対して無利息サービスを提供することで、今後の利用につなげようとする狙いがあります。もちろん初回限定とはいえ、利用する側としてはありがたいサービスであることには違いありません。

 

 

無利息の期間も消費者金融や商品により異なっています。1週間、30日、180日といった無利息期間が設定されていますので、自分の状況に合わせて選択するようにしましょう。

 

当然無利息期間が経過すると通常の利息が発生することになります。


 

また多くのケースでは「無利息期間=返済期間」となりますので、無利息期間が経過することで「延滞扱い」となりますので注意しましょう。無利息期間が「いつから」開始されるのかも注意しなければいけません。通常は、次の2パターンの商品設定となっています。

 

  1. 契約の翌日から
  2. 借入の翌日から

 

@の場合では実際に借入を行わない場合でも、契約の翌日から無利息期間が開始されます。例えば30日間の無利息サービスの商品を契約して、10日後に借入を利用したとします。この場合、無利息期間は「30日ー10日=20日」となってしまいます。せっかくの無利息期間を無駄にしないようにしておきましょう。

 

無利息サービスの条件も各社で異なっています。必ず事前に確認し、自分の状況などに応じた先を選択するようにしましょう。

 

消費者金融の利用時の注意点

これまでの話で「サラ金(消費者金融)は怖い」というイメージは少しでも払拭できたでしょうか?現在では意外と身近な存在である金融機関がサラ金=消費者金融なのです。

 

とはいっても、消費者金融を利用するということは借金を抱えるということです。

 

賢く、計画的に利用しなければ以後の人生にも大きな影響を与えることになります。消費者金融を利用する際には、次のような点を意識するようにしましょう。

 

本当に必要なのか

手持ちの現金が少ないからといって、すぐに消費者金融を利用してしまう方もたくさんおられます。しかしその借入するお金は、自分にとって本当に必要なものなのでしょうか。

 

一時的な欲求のためのものではありませんか?過度の購入意識を満たすためのものではありませんか?手軽に借入できるからといって、立て続けに借りようとしていませんか?

 

いくら返済に問題ないといっても、返済期間途中では何があるかわかりません。不必要なお金は絶対に借入しないように、申込の前にもう一度意識するようにしましょう。

念密な返済計画を

「ご利用は計画的に」消費者金融各社が常に宣伝しているフレーズです。借りたお金は必ず返済しなければいけません。しかも消費者金融を利用した際には、通常は一定の利息を加えて返済しなければいけません。

 

借りたお金以上に返済しなければいけないのです。最後まで返済を完了するには、やはり「念密な返済計画」が大切なのです。自分の収入の範囲で、一定額以上「余裕」を持って返済できるような利用を心がけましょう。

契約内容をよく確認、各書類はきちんと保管する

消費者金融を利用する方の大半が、金融事情にあまり詳しくない方でしょう。金融専門用語がびっしり記載された契約書を理解するのは難しいかもしれません。それでもしっかりと目を通し、理解し、不明な点は「契約の前」に必ず確認するようにしましょう。

 

契約関係でトラブルがあった場合、いざモノをいうのもやはり契約書なのです。必ず「契約前=署名・捺印前」にその内容を理解するようにしましょう。また発行された契約書や領収書などの書類は、必ず保管しておくようにしましょう。

闇金には注意

現在の消費者金融は、利用者にとっても安心して利用できる金融機関です。しかしいつの時代にも、弱い立場につけこむ悪人は消えることはありません。「どうしても借りたい」という心情を巧みに利用する闇金には、絶対に関係を持たないようにしましょう。

 

消費者金融を利用する際は、やはりよく名の知られた大手先を選択するのが賢明です。

 

よく分からない金融業者を知らべてみると、多くは貸金業に登録を行っていない闇金なのです。そのような金融業者を見つけた際には、まずは金融庁のホームーページなどで確認するようにしましょう。するとやはり無登録業者であることが判明するものなのです。

 

 

何度も述べますが、現在のサラ金=消費者金融は安心して利用できる金融機関です。しかし自分の身を守るのは、やはり自分しかいないのです。お金のピンチ時でも、賢く消費者金融を利用していきたいものです。