遅延損害金の計算方法と返済が遅れる時の注意点

遅延損害金の計算方法

支払い遅れたので利息+遅延損害金もらいま〜す。それは違うぞ!!

 

約定返済日=返済期日です。唯一ともいえる簡潔なルールであり、期日までに約束の金額を返済することは契約の中で最も重要な項目です。

 

しかし返済が遅れてしまった場合、つまり約定返済日までに約定返済額を返済するという契約を違反した場合に損害金を支払わなければなりません。

 

それが遅延損害金です。

 

遅延損害金は多くが20.0%

利息制限法(金利の上限を定めた法律)では、通常の金利だけではなく遅延損害金利も取り決めています。

 

まずは利息制限法における通常金利を確認してみましょう!

 

利息制限法上限金利
元金10万円未満 上限金利20.0%
元金10万円以上100万円未満 上限金利18.0%
元金100万円以上 上限金利15.0%

 

元金つまり借りた金額に応じて3段階に上限として設定しても良い金利が決められています。これに対して、遅延損害金利があります。

 

利息制限法4条によって、遅延損害率は1.46倍までと決められています。そのため遅延損害金利はこのように上限が決められています。

 

遅延損害金上限金利
元金10万円未満 上限金利29.2%
元金10万円以上100万円未満 上限金利26.28%
元金100万円以上 上限金利21.9%

 

ただし、消費者金融などの貸金業者では遅延損害金利は貸金業法7条および出資法において一律上限20.0%と決められています。

 

2重に利息を取られることはない

勘違いされがちな項目です。本来の利息は約定返済日までに課せられているものです。つまり、「お金を借りたという利用料」です。

 

遅延損害金とは約定返済日以降に発生するものです。つまり、「約定返済日から遅れたという損害賠償」です。

 

そのため性質の違う利息となり、両方が同時に発生することはありません。

 

約定返済日

 

遅延損害金利の計算方法

利息は、利用日数分支払います。同じように遅延損害金は、返済期日から遅れた日数分支払います。そのため計算方法は変わりありません。

 

通常利息の計算方法 元金×金利÷年間日数×利用日数
遅延損害金の計算方法 元金×遅延損害金利÷年間日数×遅延日数

 

「遅延損害金利20.0%」として計算をしてみるとこのようになります。

 

  • 借入残高10万円で10日間遅延→遅延損害金547円
  • 借入残高30万円で30日間遅延→遅延損害金4,931円

 

実際に遅延損害金利がいくらになるのか計算をしてみるとさほど大きな金額ではないことがわかります。

 

しかし問題になるのは「遅延損害金をいくら支払うのか」ではありません。それ以上に重要な「信頼」があります。

 

失われる信頼

返済が遅れることは契約違反でもあります。それがたとえ数日でも繰り返されるとどうでしょうか?確実な返済ができない利用者として認識されます。

 

  • 融資限度額の減額
  • 追加融資の停止

 

これらが考えられることです。

 

また3ヶ月以上の遅延となれば個人信用情報機関に保有される情報になります。これは悪質な情報として管理されるものであり、3つある個人信用情報機関で共有されるものです。いわゆるブラックといえばお分かりになるでしょう。

 

返済が遅れることで遅延損害金を支払うだけではなく借入先からの信頼を失い、さらには個人信用情報機関にブラックとして扱われることを覚えておかなくてはなりません。